2006-01-01から1年間の記事一覧

久しぶりの更新になってしまったが、この間に11月18日(土)に東京堂書店であった南陀楼綾繁氏×向井透史氏のトークに行った。非常に楽しめたのだが、特に南陀楼さんの地方都市における本に対する飢餓感*1と向井さんの古書店の専門店化を志向しない、や言葉で…

「三池 終わらない炭鉱の物語」

某さんの今年のベストだと聞いていた。再々演をやっていて一万人を突破しそうだとか。ふーんと思いつつ、映画はそんなに好きじゃないと言うか、何度も上映中、腕時計を見る結果になってしまう。で、あまり期待しないで行ったら非常に良かった。特に昔の映像…

「早稲田文学 vol.7」

巻頭(あるいは巻末?)坪内祐三×重松清の雑誌話が濃くて良いなあ。もっと頁数が欲しいぐらい。「情報」の担い手としての雑誌がネットに変わった後で、坪内さんは「感情」じゃあないか、「ざわつき」みたいなもの、が雑誌に残る、と言っている。「ざわつき」と言うのが…

『ぼくたちの七〇年代』 高平哲郎

★★★★★★★☆☆☆ (晶文社)2004 細部が曖昧なためか、広げたら面白い部分が広がらなかったりするのが残念。

『世界がどんなになろうとも役立つ心のキーワード』 香山リカ

★★★★★★★★☆☆ (晶文社)2002 テレビ番組の収録で「おとなになってよかった、と思うのはどんなとき?」と言う司会者の質問に「マンガ読み放題、ゲームし放題」と著者は答えた。次の参加者は「やっぱり夫に出会って子どもができたこと、自分の家族を持てることですね」…

『JR全線全駅下車の旅』 横見浩彦

★★★★★★★☆☆☆ (KKベストセラーズ)2005 “鉄子”の横見さんの単著。全駅下車で夏期限定の海水浴場の駅にも降りているのがすごい。

『東京ファイティングキッズ・リターン』 内田樹 平川克美

★★★★★★★★☆☆ (バジリコ)2006

『カリスマ 中内功とダイエーの「戦後」』 佐野眞二

★★★★★★★★☆☆ (日経BP社)1998 立志伝の面白さと無情を感じる。

『文庫本福袋』 坪内祐三

★★★★★★★★☆☆ (文藝春秋)2004 再読。「私は、今どきのオシャレ古本屋の、「どうです、センスいい棚並びでしょう」といった雰囲気がちょっと苦手だ(それは今どきの格闘技に対する、プロレス好きの私の異和に重なる)。」(p479)が印象に残る。セレクトされた感がうる…

『青空人生相談所』 橋本治

★★★★★★★★★☆ (ちくま文庫)1987 今まで頭が良いとか明晰だとは思っていたが、初めて橋本治はすごいと感じた。切味が比類ない。

『裏表忠臣蔵』 小林信彦

★★★★★★★☆☆☆ (新潮文庫)1992

良い町の条件。

古本屋は基本なんだが、他には50円ゲーセンというのも私の場合あったりする。ゲームマニアであったことはないのだが、50円のゲームセンターがあるという開発から取り残されたというか、ぬるい雰囲気の街が好きである。今の街には2軒あって喜ばしい限り。…

『ぐうたら漫談集』 遠藤周作

★★★★★★☆☆☆☆ (講談社文庫)1984 学生時代の思い出は楽しく読めたのだが、友人の作家との話はちょっと退屈。

『明治大正翻訳ワンダーランド』 鴻巣友季子

★★★★★★★★☆☆ (新潮新書)2005 赤堤小つながりと言うわけではないが、『「近代日本文学」の誕生』の次に読むことになった。これが微妙につながっている。こう、日本の文学というものが成立する過程にかなり翻訳という文章が関わっている様が想像できて興味深い…

『「近代日本文学」の誕生』 坪内祐三

★★★★★★★★☆☆ (PHP新書)2006 いろんな人が絡まって歴史が流れているのが面白い(それこそ固有名詞で知らない人も多いんだが)。引用の切り方が好奇心を引き付けるんだよな、坪内さんの場合。しかし、何故文春新書から出なかったんだろう。

『路上派遊書日記』 南陀楼綾繁

★★★★★★★★☆☆ (右文書院)2006 さてウェブの段階でだいたいは読んでいるはずなので迷ったのだが脚注に敬意を表して購入。はつね*1のカウンターに忘れて慌てて戻ったりしながら長い時間がかかって読了。それにしても通して読んでみて活動的だなあ、と思う。アウ…

『書店員タカクラの、本と本屋の日々。…ときどき育児』 高倉美恵

★★★★★★★★☆☆ (書肆侃侃房)2006 休みの日に一気に読んでしまった。本と本屋の日々の部分も面白いが、育児の部分(特にイラスト)が良いなあ。いやー、ミエゾウ君の第一子長男っぽい雰囲気が他人とは思えない。

『早稲田古本屋街』 向井透史

★★★★★★★★☆☆ (未来社)2006 こういう正史ではない歴史は時代が過ぎると、どこにも記録が残らないから、そういう資料的意味からも価値があるんではなかろうか。血縁や師弟(修行?)関係でつながっているのが利用者としては分からないから興味深い。個人的にも神…

「坪内祐三の学生時代に滋養となった100冊の本」

山口昌男 『本の神話学』 谷沢永一 『完本紙つぶて』 花田清輝 『復興期の精神』 福田恆存 『人間・この劇的なるもの』 林達夫 『共産主義的人間』 吉田健一 『東京の昔』 武田泰淳 『目まいのする散歩』 武田百合子 『犬が星見た』 種村季弘 『書物漫遊記』…

『新書365冊』 宮崎哲也

★★★★★★★☆☆☆ (朝日新書)2006 面白いが私は坪内祐三派だなあ。

『論理の蜘蛛の巣の中で』 巽昌章

★★★★★★★☆☆☆ (講談社)2006

『英国の文学』 吉田健一

★★★★★★★☆☆☆ (岩波文庫)1994 初めての吉田健一。うーん、十全に楽しむには私の教養が足りない模様。エッセイを次は読もうかしら。

『酒日誌』『本日記』 坪内祐三

★★★★★★★★★☆ (マガジンハウス)2006 ★★★★★★★★★☆ (本の雑誌社)2006 うーん、やはり坪内さんの文章好きだなあ。飲みたくなるし、読みたくなる。固有名詞で分からないものも多いから、数年経って読み返すと印象もまた違うだろう。随筆と随想のニュアンスの違いっ…

『酒呑みの自己弁護』 山口瞳

★★★★★★★★☆☆ (新潮文庫)1979 労働者やるようになって自室でも飲むようになった。なんかそのまま寝るのはもったいないと言うか落ち着かない日があり。奥付け見ると二ヶ月で五刷り、売れてたんだなあ。あるいはロットが小さいか。

四国旅行。

先日、香川・徳島に遊びに行って、金比羅宮やらをふらふらしてきた。噂の宮脇書店総本店にも行って観覧車に乗ってきた。

キーワード。

知らなかったのだが、退屈男さんははてなのキーワードに登録されてるんだ。これは便利かも。

『英国紅茶論争』 滝口明子

★★★★★★☆☆☆☆ (講談社)1996

『子どもは判ってくれない』 内田樹

★★★★★★★★☆☆ (文春文庫)2006

『文学全集を立ちあげる』 丸谷才一 三浦雅士 鹿島茂

★★★★★★★★☆☆ (文藝春秋)2006 このミステリ版を読みたい。「ええー、横溝は三巻でしょう」とか。

『この雑誌を盗め!』 亀和田武

★★★★★★★★★☆ (二見書房)2006