2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『古書店めぐりは夫婦で』 ローレンス&ナンシー・ゴールドストーン

★★★★★★★★☆☆ (早川文庫) 1999 (1997)面白い。古本屋めぐりの面白いところはやっているうちに世界が広がっていくところにあると思う。

『チルドレン』 伊坂 幸太郎

★★★★★★★★★☆ (講談社) 2004うまいねえ。連作短編。連作短編の世界の切り取り方というのはかなり好きである。そもそも、最初に連作短編というものを意識したのは、『空飛ぶ馬』*1なんであるが。大学入学して、ミステリ研に入って、一回目の読書会が『空飛ぶ…

『誰もわたしを倒せない』 伯方 雪日

★★★★★★☆☆☆☆ (東京創元社) 2004 ミステリフロンティア第五回配本。一回目が伊坂幸太郎だったから、なんとなくこのレーベル、追っているのである。“格闘技を真っ向から取り上げた初の本格ミステリ”なのであるが、評価が低いのは個人的な理由によるのかもしれな…

『くろい読書の手帳』 後藤 繁雄

★★★★★★★★★☆ (アートビートパブリッシャーズ) 2004書評集。「思想の価値は示された勇気の量で決まる」とはウィトゲンシュタインの言葉なのだが、これは書評であっても同じである。勇気を示している書評はたとえ、私と守備範囲が違っていても引き込まれるもの…

『田中一光自伝 われらデザインの時代』 田中 一光

★★★★★★★☆☆☆ (白水社Uブックス) 2004もともと守備範囲は広いと思い込んでいたんだが、今から考えると小説という限定の日本の作家という限定の中で読んでいたに過ぎない。そして、そういう学生の頃だったらこの辺は読まなかっただろう。デザインとか広告とか建…