『誰もわたしを倒せない』 伯方 雪日

★★★★★★☆☆☆☆ (東京創元社) 2004
 ミステリフロンティア第五回配本。一回目が伊坂幸太郎だったから、なんとなくこのレーベル、追っているのである。“格闘技を真っ向から取り上げた初の本格ミステリ”なのであるが、評価が低いのは個人的な理由によるのかもしれない。とういのも、格闘技やプロレスがダメなのではなくて、格闘技やプロレスが好きなので、逆にはまれなかった側面がある。もっというなら、夢枕獏の格闘技小説やグラップラー刃牙のような漫画も読んでいる(もっと言うなら、『パワーオブドリーム』前田日明だって読んでる)、フィクションとしてのその辺もそこそこ知っているので。結合している部分が見えてしまうのでちと。