2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

良い町の条件。

古本屋は基本なんだが、他には50円ゲーセンというのも私の場合あったりする。ゲームマニアであったことはないのだが、50円のゲームセンターがあるという開発から取り残されたというか、ぬるい雰囲気の街が好きである。今の街には2軒あって喜ばしい限り。…

『ぐうたら漫談集』 遠藤周作

★★★★★★☆☆☆☆ (講談社文庫)1984 学生時代の思い出は楽しく読めたのだが、友人の作家との話はちょっと退屈。

『明治大正翻訳ワンダーランド』 鴻巣友季子

★★★★★★★★☆☆ (新潮新書)2005 赤堤小つながりと言うわけではないが、『「近代日本文学」の誕生』の次に読むことになった。これが微妙につながっている。こう、日本の文学というものが成立する過程にかなり翻訳という文章が関わっている様が想像できて興味深い…

『「近代日本文学」の誕生』 坪内祐三

★★★★★★★★☆☆ (PHP新書)2006 いろんな人が絡まって歴史が流れているのが面白い(それこそ固有名詞で知らない人も多いんだが)。引用の切り方が好奇心を引き付けるんだよな、坪内さんの場合。しかし、何故文春新書から出なかったんだろう。

『路上派遊書日記』 南陀楼綾繁

★★★★★★★★☆☆ (右文書院)2006 さてウェブの段階でだいたいは読んでいるはずなので迷ったのだが脚注に敬意を表して購入。はつね*1のカウンターに忘れて慌てて戻ったりしながら長い時間がかかって読了。それにしても通して読んでみて活動的だなあ、と思う。アウ…

『書店員タカクラの、本と本屋の日々。…ときどき育児』 高倉美恵

★★★★★★★★☆☆ (書肆侃侃房)2006 休みの日に一気に読んでしまった。本と本屋の日々の部分も面白いが、育児の部分(特にイラスト)が良いなあ。いやー、ミエゾウ君の第一子長男っぽい雰囲気が他人とは思えない。

『早稲田古本屋街』 向井透史

★★★★★★★★☆☆ (未来社)2006 こういう正史ではない歴史は時代が過ぎると、どこにも記録が残らないから、そういう資料的意味からも価値があるんではなかろうか。血縁や師弟(修行?)関係でつながっているのが利用者としては分からないから興味深い。個人的にも神…

「坪内祐三の学生時代に滋養となった100冊の本」

山口昌男 『本の神話学』 谷沢永一 『完本紙つぶて』 花田清輝 『復興期の精神』 福田恆存 『人間・この劇的なるもの』 林達夫 『共産主義的人間』 吉田健一 『東京の昔』 武田泰淳 『目まいのする散歩』 武田百合子 『犬が星見た』 種村季弘 『書物漫遊記』…