『早稲田古本屋街』 向井透史

★★★★★★★★☆☆ (未来社)2006
こういう正史ではない歴史は時代が過ぎると、どこにも記録が残らないから、そういう資料的意味からも価値があるんではなかろうか。血縁や師弟(修行?)関係でつながっているのが利用者としては分からないから興味深い。個人的にも神田よりも早稲田の古本街の方が好きである。触っちゃいけません的雰囲気より、ごちゃごちゃいろいろなものが並んでいる古本屋が好きなので。ただ、微妙に私の通勤半径から逸れているのであまり行く機会がない*1。ちなみに私の古本屋履歴ベストは以下の通り*2

浪人時代に利用。というか、ここで初めて古本屋というものが何て魅力的なんだ、ということに気づいた。

大学時代にひたすら利用。安いし多いし、途中から定期の範囲になったので気晴らしに寄ったり。ある時二日続けて寄って何時間もいたもんだから、店の人に「何かお探しですか?」と聞かれてしまった。

で、今は音羽館だなあ。上記二つに比べると整然としていて広い店内ではないが居心地がすごく良い。

*1:今まで戸田→池袋と杉並→新宿なので。

*2:一回行ったとかではなく、頻繁に利用した古本屋。