『知に働けば蔵が建つ』 内田樹

★★★★★★★★☆☆ (文藝春秋)2005
ブログに書いていたのをまとめたものでだいたい読んでいるのに、購入した四冊のうち最初に手にとって読み始めるんだから、やはり好きというか合ってるんだと思う。“思想家たちは、「邪悪な人間」と「バカな人間」のどちらを優先的に憎むかによって、二つのカテゴリーに分けることができる。”私が好きな思想家はバカを憎む方のような気がする。ニーチェフーコーウィトゲンシュタイン。メルロ・ポンティは邪悪な方を憎むかな。
あと、“嫌いな人とは付き合わない、というのが私から学生諸君へのアドバイスである。”という項も含蓄に富んでいるなあ。