『線路の果てに旅がある』 宮脇俊三

★★★★★★★★☆☆ (新潮文庫)1997
鉄道ファンの資質はまったくなかったのだが(今もないけど)、宮脇俊三はなんか追いかけ始めてしまったなあ。古本屋でぽつぽつと見かけるのもあって。読み始めた契機のひとつは百鬼園先生こと、内田百輭の阿呆列車を読んでから、「ほう、鉄道読み物とはこれだけ面白いのか」と思ったもので。用事もないのに、大阪に汽車に乗るためだけにいく、なんてのが心地よいので。それで、宮脇俊三を読んでみると、こちらは鉄道好きというよりは鉄道マニアという雰囲気。歴史や理屈がところどころあるのが、読んでいて楽しい。