『ファスト風土化する日本−郊外化とその病理』 三浦展

★★★★★★★★★☆ (洋泉社)2004
 なんか、いろいろと言いたい気持ちを起こさせる本だなあ。日本の地方都市から街がなくなっていくことを批判的に検証している。その具体的な例として、ジャスコを基盤とした巨大ショッピングモールが上がっている。最初に東京に来たとき、住んだのが埼玉県の戸田市で、ここがもう、町がない町だったので、それ以降、ぐちゃっとした町並みがあるところに住んだほうが精神衛生上よいと知ったのでそうしている。
 他にも、私はサセボの出身なので、大塔にあるイオンのショッピングモールとかかなり近いんだよなあ。↓に街はひとつだと書いたけど、旧市街に匹敵するくらいイオンにも集客力があるのは事実。ただし、サセボは旧市街もそれなりに賑わってはいる。
 あと、社会性をどう身につけるか、ということは私が学生の頃から考えていることで、街に関わるってのも一案だなあ。先日、井の頭公園に行ってみて、ほう、これはなかなかよい空間だなあ、と思った。ぐちゃぐちゃしている感じが。しかし、ここも恩賜公園なのね。思いついたことばらばらに。