小説が読めない(私の場合)。

http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20040825#p3

最近、精神的・時間的に余裕があるときでないと小説を読む気がしなくなっている。ノンフィクションや評論なら、どんなに難解な内容でも「平熱」で読めるのだが、小説は「熱」が高まらないと、手に取る気がしないのだ。批評家気質の強い「自称読書家」は、ある一定の年齢を過ぎると、小説の面白さを素直に享受できなくなるのかもしれない。

これは私も多少思い当たるところがある。いや、そこそこのペースで小説も読んでいますが。私の場合だと、内容や意味やオチよりも、文章やリズムなどを小説に求めるようになってきているので、そうでないものは敬遠するというか。煩かったり、あざとかったりする小説はどうにも読めないので。前は、純文学とミステリーに違いなんかあるの?、私の基準は面白いかそうでないかだけだ、とか思っていた。しかし、文章(文体)に気を配っている小説とそうでない小説*1は確かにあるな、と思えてきた。

*1:あるいは、読んでいて心地よいリズムを持つ文体とそうでない文体。