たぶん、力への意志

事件が起きたときに起こる最近の、心のケアという風潮がどうにも嫌いなのはそこにルサンチマン的な要素を感じるからだと思う。価値の転倒、キリスト教における貧しきものこそが正しい、のと同じように。真綿でやさしく、悩みを回収する体制というのは嫌いだな(これはフーコーか)。絶望すりゃ良いじゃないか。人間という種はそんなに弱いものになっているの。『<悩み>の誕生』のような本、誰か書いて抉り出して欲しいなあ。それこそ独りよがりに過ぎなくても、そっちに行けば楽になると分かっていても、いや、こっちで勝手に絶望して自殺します、って言いたいのである、私は。