四月分。

★★★★★★★☆☆☆ (講談社)1997
再読。

★★★★★★★★☆☆ (講談社文芸文庫)1995
この頃は文学と政治が密接と言うか未分化だったんだなあ。

★★★★★★★★☆☆ (新風舎文庫)2007

★★★★★★★★☆☆ (講談社文芸文庫)1995

★★★★★★☆☆☆☆ (日本経済新聞社)2005
再読。

★★★★★★★★☆☆ (日経ビジネス人文庫)2002
営業が居酒屋の冷蔵庫の型番を調べる話がほーと思う。型番を調べると製造年月日が分かる。うち5年以上経っているところにまめに通う。すると具合が悪くなる場面に出くわし冷蔵庫ごと自社のものに変えることができた。やはり創意工夫なんだな。

  • 『もしもし、運命の人ですか。』 穂村弘

★★★★★★★☆☆☆ (メディアファクトリー)2004
ふーん。音羽館で本を選んでいる女性が魅力的に見えたりするのも、もちろん自己愛の変形なんだな。

★★★★★★★★☆☆ (新潮文庫)1980
そして、何度か読もうとしつつ「ライ麦」は未読なんである。


★★★★★★★★★★ (「新潮」2007.3月号)
評判になっていたのをようやく吉祥寺図書館で見つけ読了。400枚だから読みごたえがあって休日の午後を費やしてしまう。幸福な時間だったから何ら問題はないけど。濃密な師弟関係の世界と言うのは牽かれる感じもするし、怖いなあとも思う。由良君美、まったく知らないに近かったから、著作を読んでみたい。

★★★★★★★★☆☆ (光文社新書)2007

★★★★★★★★☆☆(集英社文庫)2007

  • 『どれだけ読めば、気がすむの?』 豊崎由美

★★★★★★★★☆☆ (アスペクト)2007
ああ、前作に載っていた興味を持った本もほとんど読めてないのに。

★★★★★★★★☆☆ (講談社現代新書)2007

★★★★★★★☆☆☆ (人文書院)2007

  • 『ラジオ記者、走る』 清水克彦

★★★★★★★★☆☆ (新潮新書)2006
ラジオの少数独自主義ってのは興味深いなあ。

  • 下流喰い』 須田慎一郎

★★★★★★★☆☆☆ (ちくま新書)2006

3月分。

★★★★★★★☆☆☆ (光文社)2006
敢えて言うなら私は“読み鉄”なんだな。鉄道についてのエッセイや随筆、歴史を読むのが好き。

  • 『狼少年のパラドクス』 内田樹

★★★★★★★★☆☆ (朝日新聞社)2007

  • 『疲れすぎて眠れぬ夜のために』 内田樹

★★★★★★★☆☆☆ (角川書店)2003

★★★★★★★★☆☆ (新潮文庫)2006
一人焼き肉をやってみようかな。

★★★★★★★★☆☆ (新潮文庫)2006
森達也の政治的な立場は私と微妙に異なるのだが、文章は読んでしまうし、中毒性があるかも。

★★★★★★★★★★ (光文社文庫)2002
文句なしに傑作。読むのにこちらも馬力をかなり必要とするが。

★★★★★★★☆☆☆ (角川書店)2003
うーん、ノンフィクションと歴史小説部分との整合性がイマイチだ。

  • 『生きさせろ 難民化する若者たち』 雨宮 処凛

★★★★★★★★★☆ (太田出版)2007
シビアな現実、これが21世紀の日本なのか。

  • 『書店ほどたのしい商売はない』 [書原]上村卓夫

★★★★★★★☆☆☆ (日本エディタースクール出版部)2007

2月分。

  • 『書評家<狐>の読書遺産』 山村修

★★★★★★★★☆☆ (文春新書)2007
もう、読めないと思うと残念。『狐の読書快然』がまだ見つからない。

★★★★★★★★★☆ (講談社)2007
副題が“学ばない子どもたち 働かない若者たち”。いやー、内田さんの本読むといろいろ考えるなあ。例えば、「無知とは時間の中で自分自身もまた変化するということを勘定に入れることができない思考のことです」。ほう。

★★★★★★★☆☆☆ (集英社文庫)2006
一番面白かったのが、となり町戦争と言う初期設定なのがちいと残念だなあ。これ、恩田陸東野圭吾が書いたら、もっと違う濃度の話になるのに、と思えるし。

★★★★★★★★☆☆ (洋泉社)2004
巻末で内田樹さんが書いているが、“オーバーアチーブ”と言う考え方がふうむと思う。「オーバーアチーブ」とは「その仕事をしますと約束した以上の仕事をすること」、あるいは「借りた以上に返す」ことである。アングロ・サクソン的会社経営ではオーバーアチーブは求められていないし、それに報いることも出来ない。会社に入った時にまさにオーバーアチーブしないよう、借りた分だけ真面目に返そう、としていたような。多分、それだと楽しくならないし、結果的に出来るようにもならないんやねえ。

これ、労働だけでなく、勉強でも同じような。大学入試に出る範囲だけを効率的に勉強しようとしても、面白くない。それを踏み越えて、無化しようと学習するところに喜びが現れる。「十八史略」読むことは効率的な世界史の成績の上げ方ではないだろうが、そうしないと勉強はつまらないねえ。

そして、今、ようやく分かったことがある。うちの高校は入学時に6冊の辞書を買うことが求められた。その中の一つに分厚い英英辞書があった。本当に在学中はひくことがなかく「こんなん買うだけ無駄だ」と感じていた。同級生もまず使ってなかったんではなかろうか。後に大学院入試の勉強をやる時に意識的に使って、ちょっと役にたった。購入後、8年が経っている。大学入試では必要なかったし無駄だった。しかしながら、高校生の私が英英辞書をひくようなまさに「オーバーアチーブ」をやっていたら、英語の勉強に喜びを感じたし、結果的に成績も上がったかもしれない。英英辞書を買わせると言うのは、母校の先生たちの慧眼でもあるのかな。

★★★★★★★★☆☆ (集英社文庫)2005

  • 『棚。は生きている』 青田恵一

★★★★★★☆☆☆☆ (八潮出版社)2006

★★★★★★★★☆☆ (集英社文庫)2004

★★★★★★★★☆☆ (新書館)2000

★★★★★★★☆☆☆ (講談社現代新書)2002

★★★★★★★★★★ (解放出版社)2007
いやあ、読み応えがあり、かつ面白かった。堅苦しいお勉強本なら嫌だな、と危惧しないでもなかったので。本筋と離れるけど、犬を食べられるか、とは思った。芋虫やらトカゲやら蛇……は生じゃなければ大丈夫だと思うんだが、犬は厳しいかもなあ。

★★★★★★★★☆☆ (白水社)2007

1月分。

★★★★★★★☆☆☆ (アスペクト)2006
あまり悪趣味な発言から刺激を受けなかったような。

★★★★★★★☆☆☆ (講談社現代新書)2004
昭和天皇の墓って、高尾にあるんだ。怪しい風体で偵察してこようかな。

★★★★★★★★☆☆ (講談社文庫)2006
いや、笙野頼子の何が面白いのか説明しにくいんだが、時々読みたくなる。学生の頃、初めて『居場所もなかった』を読んだ時もしっくり来た訳じゃないんだが。

★★★★★★★★★☆ (岩波書店)1995
知らない人物ばかし。それゆえに刺激を受ける。

★★★★★★★★★☆ (朝日文庫)2007
いやあ面白い、そしてちいと怖い。『負け犬の遠吠え』はエッセイだが『結婚の条件』は論旨がきちんとしていてお勧めと言うことを誰かが書いていたので購入。フェミニズム畑の人だから、もっと教条主義的かと思ったら違った。形而上学的な展開ではなく、人の欲望をきちんと捕まえているので、うぅと来る。例えば「結婚とは『カネ』と『カオ』の交換であ」るとか。

★★★★★★★★★☆ (集英社文庫)2003
おお良い。題材もさることながら文章が良い。最終章の意外な展開がくぅ、と来る。他の作品も読んでみようかな。

★★★★★★★★☆☆ (集英社文庫)2003
ああ、良いなあと素直に思う。

★★★★★★★☆☆☆ (集英社文庫)2006

12月分。

  • 『月夜の晩に火事がいて』 芦原 すなお

★★★★★★★☆☆☆ (創元推理文庫)2005
なんとも言えない味わいのある作品。本格ミステリ本格ミステリなんだけど、そこじゃない文章のまわし方の部分に魅力がある。

  • 『身体の言い分』 内田樹 池上六朗

★★★★★★★★☆☆ (毎日新聞社)2005
共感するところが多い。「念ずれば為る」とは思うし、「ご縁は大事」とも思う。

★★★★★★★☆☆☆ (本願寺出版社)2005

★★★★★★★☆☆☆ (新潮社)2006
保坂さんが面白いと感じる部分と私が感じる部分が重なりつつ、ぴったしとはならない。うーん、小島信夫は読んだが良いのかなあ。

★★★★★★☆☆☆☆ (ネコ・パブリッシング)2004

  • 『身体の哲学』 野間俊一

★★★★★★★★☆☆ (講談社新書メチエ)2006
卒論でメルロ・ポンティちとかじった人間としてはこの辺も。

  • 『鉄道忌避伝説の謎』 青木栄一

★★★★★★★☆☆☆ (吉川弘文館)2006
鉄っちゃんではないのだが、鉄道史は興味が沸く。内容は、鉄道開設の際に昔の人々が反対した、のが証拠がない、と言うことを証明している。

★★★★★★★☆☆☆ (幻冬舎新書)2006
概論的なものを読むと自分の興味がはっきりする。明治・大正のその辺を知りたい。玄洋社とか。

★★★★★★★☆☆☆ (講談社)1982

★★★★★★★☆☆☆ (NTT出版)2004
これで今年120冊目。もう、ちょっと読んでると思ったけど。

久しぶりの更新になってしまったが、この間に11月18日(土)に東京堂書店であった南陀楼綾繁氏×向井透史氏のトークに行った。非常に楽しめたのだが、特に南陀楼さんの地方都市における本に対する飢餓感*1と向井さんの古書店の専門店化を志向しない、や言葉で簡単に説明できてしまう魅力はそれだけのもの(私の意訳かも)、は印象に残った。サインももらう。
あとは、弥生美術館へ*2竹中英太郎展を見に行った。乱歩や久作作品の挿絵が飾ってあった。どちらかと言うと、同じく飾ってある新青年の文章を読んで楽しむ。上野の町は落ちぶれていく過程のような、それでいて妙な活気があるなあ。

*1:私も、受験で初めて東京に来たときにまずは駅のロッカーに荷物置いて八重洲ブックセンターに行ったから。

*2:弥生時代の弥生ってここの地名から来てるんだ、知らなかった。